絵の上達方法

描いた絵は、捨てちゃダメ!自分の絵を愛してあげよう

2021年1月30日

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こんにちは、Noraです(^^)/

今日はお絵描きのお話をしたいと思います。

過去の失敗経験から学んだ結果、「下手でも失敗したものでも、描いた絵は全部取っておくべし!」という結論に至ったお話です。

この結論にたどりついた時、私はそれまでけなしては捨ててばかりいた自分の絵を、ようやく愛することができるようになりました。

2018年から2020年にかけて描いた、スケッチブックとクロッキー帳。

自分の成長記録を葬り去っていた過去

私は絵を描くたびに、過去の自分に言いたくなることがいくつかあるのですが、
そのひとつが「描いた絵は捨てちゃダメ!全部取っておきなさい!」ということ。

以前の私はラフ、下描き、本描き問わず、自分の描いた絵を次々に捨ててしまっていたことがありました。

今思い返すと、なんてもったいないことをしていたのだろう、と自分に呆れます。
その頃に戻って自分をハリセンで一発はったおしてやりたいです(笑)。

自分の描いてきた絵を捨てるというのは、いわば「自分の成長記録を、自ら捨てているようなもの」だということに気がつけなかったのです。

絵を取っておくことのメリットは?

描いた絵を取っておくことで、後々自分のためになることはたくさんあります。

具体的には、

  • 過去に描いてきた絵を今の絵と比べて、どのくらい成長できたのか目で確かめて実感できる。
  • その時は上手くいかなかったと思っても、見返してみた時に、また描いてみようという気持ちになれる。
  • 自分の成長記録≒大切な財産となって積み重なっていく。

といったところでしょうか。

「たくさん絵を描いているのに自分はあまり成長していないかも…」という不安があっても、
今まで描いてきた絵を並べて見比べてみれば、ほんの少しでも成長していることが目に見えてわかります。

描き続けていれば、必ず何かしらの成長があるんです。

バラバラになりやすい1枚絵は、ファイルに入れて保管しています。

「謙虚」のつもりが、「卑屈」になっていました。

なぜ、私が「描いた絵は捨てちゃいけない」と思うようになったのか。

それは、一度絵を描くことをやめて長い時間が経ち、もう一度絵を描きたい!と思い立ったところから始まりました。

子どもの頃から絵を描くことは好きで、大学でも油彩画を専攻していたので、一応それなりに絵は描いてきたつもりでしたし、自分はまあまあ絵が描ける方だという自負もありました。

しかし、これが変なプライドを生み出してしまったのです。

もう一度絵を描きたい!という気持ちになり描き始めたはいいものの、そこで「自分の理想とする絵と、現実の絵のギャップに苦しむ」という壁にぶち当たりました。

今思えば、「私は絵が描ける」という自分の能力を過信していたんだと思います。

描けば描くほど、「私が求めてる絵はこんなんじゃない!」「もっと上手く良い絵が描けるはず!」と、焦りやもどかしさに苛まれていき、
上手く描けた!と思っても、日を置いてあらためて見てみると、「全然上手くないじゃん…」とへこんで、

「ここがだめ、ここもだめ、全部だめ!」「もっとこうしなきゃ上手くならない!」と自分の絵をけなしてばかり。

ですが当時の私からすれば、それは「謙虚になっている」つもりでした。

自分を過大評価しては成長できるはずがないという、固定概念みたいなものに無意識に縛られていたんだと思います。

でも、どう考えてもこれは「謙虚」ではなく「卑屈」ですね。

自分の能力を過信する一方で、自分を過大評価してはいけないと卑屈になってしまっているという、矛盾のなかでずいぶん苦しんでいた気がします。

自由帳や罫線ノートにも、絵を描いています。

私の考えをあらためさせた三神

それまで嫌というほど、描いては捨てるを繰り返してきましたが、Twitterやpixivなどでたくさんの絵描きさんの、自分の絵に対する愛情や言葉に触れていくうちに、少しずつ考えが変わり始めました。

特に大きな影響を受けたのはこちらの3人の方です。

  • さいとうなおき先生
  • YUUTAYOさん
  • はるアトリエさん

さいとうなおき先生

イラストレーター!さいとうなおき先生の動画

「やる気が出ない人がやりがちなNG習慣」

さいとうなおき先生のYouTubeチャンネルがBANされてしまったため、
 現在こちらの動画は視聴できません。ご了承下さい。m(__)m


この動画の2項目、私も「いやいやいや!」が口癖になっていたこと、
誰かに絵を褒められても「たぶんお世辞だろうな…」と思ってしまったり、
即座に「私よりあの人の方が上手いよ!」と言ってしまっていたことに気がつきました。

私は自分で自分の絵をけなすだけでなく、やる気すらも削いでしまっていたんですね…。

YUUTAYOさん

アナログ作家!YUUTAYOさんイラスト成長記録動画

私はYUUTAYOさんのこの動画が大好きで何度も観ているんですが、「こんなに描き続けてきたんだ、すごい!」という感動と同時に、

「私も、こんなふうに描き続けてきたという証が欲しい…」と羨ましくもなりました。

この動画で「私の絵、かわいいのよ」というテロップを見た時、最初は正直
「自分の絵を可愛いと思うなんて…ちょっとナルシストな方なのかな?」
と思ってしまいましたが (本当に申し訳ございません)、

自分の絵を否定してばかりいた私よりも、自分の絵を大事にしているYUUTAYOさんの方が、明らかに人の心に響く絵を描けていると思います。

はるアトリエさん

芸術系YouTuber!はるさんのこちらのツイート

とってもわかりやすく、共感できる例えです。

私が子どもの頃はよく親同士の会話で、「うちの子はバカでどうしようもない。それに比べて、おたくの子はよくできた子で羨ましいわ」というのをよく耳にした記憶があります。

あの頃は、なんでか「我が子下げ、他人の子上げ」の風潮が強く、子どもが目の前にいようがいまいが、そういう会話をしている親が多かったように思います。

私も母や祖母によくそういうことを言われてきましたが、子ども心にけっこう地味に傷ついていました。

日本人独特の「謙虚であることが美徳」の表れなんでしょうが、やっぱり言われた本人は良い気持ちがしませんよね。

絵もそれと同じです。

私は今では自分の絵を、自分の手で作り出した「分身」だと思って描いているのですが、自分の分身を否定することは、まわりまわって自分自身を否定していることになりかねません。

自分の絵を褒めてあげることは、結果自分自身を褒めてあげることにも繋がるのではないかと思うのです。

描いた絵は、自分の努力と成長の証

このお三方の他にも、たくさんの絵描きさんの絵に対する愛を目にしたおかげで、
自分の絵を褒めるのは、とてもすばらしいことだと思えるようになりました。

今は気合たっぷりに描いた絵から小さな落書きまで、捨てずに全部とっておいてあります。

描きためてきたスケッチブックやファイルを見返すと、私はこれだけ頑張って描いてきたんだ!というある種の達成感も湧くし、もっと絵を描きたい!というモチベーションも上がります。

描いた絵は、自分の努力と成長したという大切な証なんです。

たとえ下手でも気に入らなくても、描いた絵は全部取っておくことをおすすめします!

私の成長の証です!(*^^*)

それでは、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。