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【酒井駒子さん】 切なく、可愛く、ちょっぴり怖い…おすすめの絵本を3冊ご紹介!

2021年7月24日

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こんにちは、Noraです(^^)/

今日は、私の大好きな絵本作家・酒井駒子さんのおすすめの絵本を3冊ご紹介します。


今回のおすすめ絵本のラインナップはこちら!

  • ビロードのうさぎ
  • こりゃ まてまて
  • 赤い蠟燭と人魚

どの絵本も、酒井さんの絵の魅力が、存分に楽しめるものとなっています。

ぼくも”ほんもの”になれるかな…?
「ビロードのうさぎ」

「ビロードのうさぎ」

作:マージェリィ・W・ビアンコ
絵・抄訳:酒井駒子
出版社:ブロンズ新社

あらすじ


クリスマスのプレゼントとして、

坊やのところにやってきたビロードのうさぎ。


はじめのうちは見向きもされませんでしたが、

やがて 少しずつ坊やに大切にされ、愛されるようになります。


「子どもとほんとうの友だちになれたおもちゃは、”ほんもの”になれる」

と知ったうさぎは、ずっと坊やの傍にいて、”ほんもの”になりたいと願いますが…。


ビアンコの名作を、酒井さんが挿絵と抄訳 (原文の一部を抜き出して、翻訳すること) した絵本です。


元からおもちゃ部屋にいたおもちゃたちにバカにされても、

野うさぎたちに「君はうさぎじゃない」と言われても、

坊やにとって、ビロードのうさぎは、”ほんもののうさぎ”なのでした。


坊やが病気になった時の、うさぎの健気な姿には胸を打たれます。


坊やに愛され、”ほんもの”になれたと喜んでいたのに、

大人たちの勝手な判断で、残酷な別れを強いられた場面では、思わず涙が出てしまいました。

物語は淡々と語られますが、それがかえって心に刺さります。


この絵本には、大人になってから出合ったので、読んだ後は

「もっとおもちゃを大切にすればよかったな…」と軽い罪悪感が走りました。


これからは、「物を大事にする」ということにも、気を配りたいと思います…m(__)m

あっちにこっちに、おおいそがし!
「こりゃ まてまて」

「こりゃ まてまて」

文:中脇初枝
絵:酒井駒子
出版社:福音館書店

あらすじ


歩けるようになった、小さな子。


好奇心いっぱいで、いろいろなものに興味を示し、

「こりゃ まてまて」と追いかけるけど…。


福音館書店から出版されている、「0、1、2えほん」という幼児向けのシリーズ。

小さい子あるあるな場面を描いた絵本です。


酒井さんが描かれる子どもの姿は、まさに「小さい子って、こんな感じだよね」と、共感できることが多いと思います。


この絵本の、ぷっくりほっぺの小さい子 (男の子か女の子かちょっと悩んだので、あえて小さい子と表現します) がとっても可愛いんです!


「まてまて」と追いかけるけど、「ああ、やっぱりこうなっちゃうよね~!」と、愛おしい気持ちになりますし、

最後のページは、ほのぼのする場面ですてき。


小さい子って、無表情でも何もしていなくても、どうしてあんなに可愛いんだろう…。

人の業は深い。「赤い蝋燭と人魚」

「赤い蠟燭と人魚」

文:小川未明
絵:酒井駒子
出版社:偕成社

あらすじ


人間の世界に産み落とされた人魚の娘は、

年老いた蝋燭売りの夫婦に引き取られ、優しく大切に育てられていました。


やがて成長した娘は、老夫婦が作る白い蠟燭に、赤い絵の具で絵を描き始めます。


その蠟燭のおかげで店は繁盛しますが、欲に駆られた老夫婦は、香具師に人魚の娘を売り渡してしまい…。


大正時代の童話作家・小川未明のお話に、酒井さんの重厚感溢れる絵が挿入された絵本です。

大正時代に書かれたお話が、現代でも読み継がれているって、本当にすごいですよね。

ちなみに、酒井さんは中学生の頃、このお話が大好きで、挿絵をつけたいと思い立ち、実際にページ割を考えていたそうです。


読み進むにつれ、冒頭の

「人間は、この世界の中で一番やさしいものだと聞いている」

という文が、なんとも皮肉に感じられます。


明るいお話ではありませんが、「おかげさま」や「欲に駆られること」についてなど、いろいろ考えさせられるお話です。


個人的に、酒井さんは、黒を愛らしく表現する絵描きさんだと思っているのですが、

このお話では、黒の持つ暗いイメージの部分を見事に活かして、描かれていると思います。

まとめ

以上が、私がおすすめする酒井駒子さんの絵本のご紹介でした。

どの絵本も酒井さんの絵の魅力がたっぷり詰まっているので、気になった方はぜひ手に取ってみてください!


また、下記の記事でも酒井さんのおすすめ絵本をご紹介していますので、合わせてご覧いただけると嬉しいです。

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それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。