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【ターシャ・テューダー】 いろいろな顔を持つ、素敵なおばあちゃんの本を3冊ご紹介!

2021年1月26日

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こんにちは、Noraです(^^)/

今日は、私の好きなターシャ・テューダーのおすすめ本を3冊ご紹介したいと思います。


ターシャさんには、いろいろな姿がありました。

自然とともに生きるおばあちゃん、

夢見た土地に家を建てて花を育てるガーデナー、

創作に打ち込む絵本作家・画家としての姿。

料理上手でもてなし上手、布を織って服を作ったり、

ドールハウスや人形も自分の手で作り出し、

年齢を重ねても、学ぶ気持ちを忘れなかった読書家でもありました。

そんな彼女の姿が収められた本たちをご紹介します。

自然の中にとけこむ「ターシャおばあちゃん」の姿

「ターシャテューダーの世界 ニューイングランドの四季」

作者:ターシャ・テューダー 
訳:相原真理子
写真:リチャード・W・ブラウン
出版社:文藝春秋

こちらは1992年にアメリカで刊行、日本では1996年刊行された本です。

70代後半の頃のターシャさんと彼女が暮らすバーモント州の四季折々の姿が、

ターシャさんが自身の生活や子どもの頃などを語る言葉、

リチャード・W・ブラウンさんの美しい写真とともに掲載されています。

写真の他に、ターシャさんが描いた絵や下描きなどもあります。

時々、何人かのお嬢さんたちの写真もあるのですが、お孫さんかな?


こちらの本を読むことで、以前紹介した「思うとおりに歩めばいいのよ」

「楽しみは創り出せるものよ」の内容を、もっと深くまで知ることができます。

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昔の暮らしは、ロマンチックなものではない。

昔風の暮らしを生涯貫いたターシャさんでしたが、この本の中で、

「昔の暮らしはみんなが思っているほど、ロマンチックなものではありません。

 つらいことがいろいろありました。女性にとっては特にです」

(「ターシャ・テューダーの世界 ニューイングランドの四季」より)

と、おっしゃっています。


今でこそ洗濯機や炊飯器、電子レンジ、ガスコンロなど、日常生活に欠かせない電化製品が充実していますが、

そういったものを一切使わずに、すべて手作業で家事をこなしていた時代のことを想像すると…頭が下がります。

しかも365日毎日、休みなくするのがどれほど大変だったか。

一家庭に3人以上の子どもがいるのが当たり前だった中、

子育てをしながら、全部手作業で家事をこなしていくなんて、私にはできない…。


今は今で、働きながら家事と子育てをされている方も多いと思うので、昔とはまた違う大変さがありますよね。

いくら便利なものが増えていっても、あらたな問題が次々に出てきてしまうのは世の常なのでしょうか。


確かに絵本や絵画を見ると、昔風の暮らしはとっても素敵に見えますが、

実際には重労働の連続で、自分で実践してみたら、たぶん私なら3日でダウンしてしまいそうです(笑)。

夢見た土地に建てた「いちばんいい家」

「ターシャの家」

作者:ターシャ・テューダー 
訳:食野雅子
写真:リチャード・W・ブラウン
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー

こちらは、ターシャさんが第2の人生を歩き始めた56歳の時から、亡くなるまでを過ごした、

「ターシャさんの家」の写真集的な感じの本です。


ターシャさんは、23歳で結婚した当初はコネティカット州に住み、

その後もっと田舎に住みたいと思い、ニューハンプシャー州の古い農家に引っ越ししました。

そして、子ども達が全員独立した56歳の時に、

ずっと住みたいと夢見ていたバーモント州に家を建てて、36年間ここで暮らしました。


ターシャさんいわく、

「今まで住んだ家の中で、この家がいちばんいい家」

というほどのお気に入りっぷりだったようです。


キッチンやリビングルーム、納屋などターシャさんの家の各部屋や、生活に使っている食器、道具などを、

ターシャさん自身が説明してくれているかのような感じで読みやすく、

アトリエとして使っている場所や手づくりしたドレスも紹介されています。

こちらの本の写真も、リチャードさんの撮りおろしです。

食器や生活用品が雑然と並んでいる写真もあり、けっこう生活感が溢れていて親近感が湧きました(笑)。

「いい家」とは、「思い出がつまった家」

私は「いい家」というと、大きな敷地にあって、広くて部屋がたくさんあって、

きれいで豪奢なものばかりだと思っていたのですが、

ターシャさんのこの言葉を知ってからは、考えが変わりました。

「いい家というのは間取だけではありません。

 そこで長年暮らすうちに、あるいは何度も訪ねるうちに、

 楽しい思い出が積み重ねられていけば、そこは『いい家』になるんだと思います

(「ターシャの家」より)

たとえ狭かったり古い家だとしても、

そこに暮らす人の幸せや思い出が少しずつ積み重なっていけば、

そこはその人にとって、立派な「いい家」になるんですね。

それに広くて大きな家だと、掃除するのが大変です(笑)。

私も自分の家が「いい家」になるように、少しずつ思い出を積み重ねていきたいと思っています。

ターシャ流「絵の描き方」を伝授します!

「ターシャのスケッチブック」

作者:ターシャ・テューダー 
訳:食野雅子 
写真:リチャード・W・ブラウン
出版社:KADOKAWA/メディアファクトリー 

こちらは、長年ターシャさんが描きためてきたスケッチをまとめた本です。


私は今趣味で絵を描いているのですが、

イラストレーター、漫画家、絵本作家、画家…どんなジャンルの人のでも、

その人が描いてきたスケッチを見るのが大好きなんです。

描きためてきたスケッチやラフ画、下描き、本描きの絵を見ると、

自分の絵を描く上で参考になったり、モチベーションもぐんと上がります。


ターシャさんは、コーギ犬を始めとする動物たち、赤ちゃんや子ども、

自然あふれる風景や温かい室内などをたくさんスケッチしていました。

この本ではそういったスケッチの他、挿絵の下描きやカラーイラストも掲載されており、

各章の終わりにちょっとした息抜き的な感じでコラムも読めます。

好きな世界を自由に造れる、すばらしい職業

ターシャさんは、肖像画家であった実母から絵についてたくさん教わったと、

いろいろな本やインタビューの中で語っていらっしゃいます。

お母さんから教わったことの他、長年絵を描き続けた中で確立した

「ターシャ流よい絵を描くためのコツ」をこの本で知ることができます。

画家はすばらしい職業です
 
 感じたままに描けばいいのですから、自分の好きなように世界を造れます
 その意味では、神さまになった気分が味わえます」

(「ターシャのスケッチブック」より)

「スケッチブックは私の宝物」とターシャさんはおっしゃっていますが、とても共感します。


と言いつつ、私はある時期まで描いてきた絵を「ここがだめだ、ここがイマイチだ」と、

否定しては捨てるということを繰り返していたので、手元に残っているスケッチブックは多くありません。

描いた絵を捨てることをやめた今、ようやく

「自分が描いた絵は、どんな絵でも宝物になるんだな」と実感しているしだいです。

詳しくはこちら!

これからもどんどん絵は描いていくつもりですが、

失敗したなと思った絵でも宝物のひとつとして、捨てずに手元に残していきたいと思っています。

【まとめ】

以上が、私が好きなターシャさんの本3冊でした。

どの本も、読みやすい文章と美しい写真が満載ですので、

興味が湧いた方は、ぜひ本屋さんや図書館で手に取ってみてください。


また、以前ターシャさんの小さな哲学書「ターシャ・テューダーの言葉」について

まとめた記事もありますので、こちらもぜひ合わせてご覧ください。

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それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。