こんにちは、Noraです(^^)/
今日は、「匠彩(しょうさい)のイラストマーカー 72色80本セット」のご紹介をしたいと思います。
アルコールマーカーに沼って以来、AmazonやYouTubeなどで
「アルコールマーカー・筆タイプ」と検索して、いろいろと探していたのですが、
プロ絵師監修という言葉に惹かれ、去年の12月に自分へのクリスマスプレゼントと称して購入してみました。
私はAmazonで購入したのですが、税込みでなんと4980円!
マーカー1本あたり約63円という安さです。80本も入っているのに、このお値段はとてもお買い得!
結論から言うと、コピックに近い色味のものが多いし、使いやすいに違いない!と確信。
実際に使ってみても、塗り心地や色味なども私好みでとっても良かった!というのが本音です。
このマーカーが気になっているけど、買うか迷うな~という方の参考になれば嬉しいです。
【2025年追記】 「おすすめ!」→「…やめとこ」に急落…。
このマーカーを購入したのは2023年の12月のことでした。
それから約2年ほど経過しましたが、
「このマーカーを人におすすめするのは控えます…」
というのが今の正直な気持ちです。
理由は「色移り」と「退色」が思いのほかひどいから。
詳しいことは追加したデメリットの項目でお話していますが、
私と同じような失敗をする人が少しでも減ってくれるよう、あえて記事は残しておきます。
匠彩マーカー セット内容のご紹介
匠彩マーカーはOhuhuシリーズと同じく、持ち手付きの黒のポーチに収納されています。
小さなお子様でも持ち運べる重さですし、ポーチに収納されているって何かと便利でいいですよね!
中身はこんなかんじ。
マーカーはビニールでコーティングされていました。
仕切りが2つ入っているので、ペンがバラバラにならずに済むのも嬉しい!
マーカーの見た目
マーカーの形は三角柱です。おにぎりみたいで可愛い!
以前ご紹介したArrtx のマーカーと同じ形で、握りやすくかつ転がりにくいデザインです。
ニブ 筆(ブラシ)&太字(ブロード)
ニブは、筆(ブラシ)と太字(ブロード)のツインタイプ。
ニブの硬さはまちまちで、硬かったり柔らかかったりとちょっとバラバラな感じがしました。
でも使っていくうちに柔らかくなってくるかも?
描き心地
描き心地はなめらか!インクがたっぷり出てくれるので、擦れることなく塗れます。
発色も良く色味も馴染みやすいものばかりで、個人的に嬉しいポイント。
グラデーションや混色をするときは、薄い色から徐々に色を濃くしていくといい感じに塗ることができました。
付属品
付属品として、以下の4点が袋にまとめて入っていました。
- 色見本表&取扱説明書
- 注意点と連絡手順表
- 購入したお客様へのサポート案内の手紙
- なつめさんちのポストカード
色見本表の裏に、マーカーの使い方についての説明が書いてありました。紙質はツルツルしています。
商品に対して何か困ったことがあった時は遠慮なくご連絡くださいという、お気遣いの手紙も同封されており、
このマーカーでお絵描きを楽しんでほしいという、メーカーさんの思いが溢れています。
購入者限定のレッスン動画もある!
もうひとつ大きな特典として、匠彩マーカーを購入した方でLINEユーザー登録をすると、
なつめさんちのイラストレッスン動画(全4回)を視聴することができます。
また保証期間も通常は30日までですが、ユーザー登録すれば90日まで延長することもできるので
イラスト初心者さんにはとても心強いです!
色見本
色見本は、お使いのデバイスによって写真と実物の色味が多少異なります。
また、使用する用紙によっても色味が異なる場合がございます。
ご了承ください m(__)m
こちらが匠彩マーカーの色見本72色です。
0番のカラーレスブレンダーを含めての色数となります。
どの色も使いやすそうなものばかり!
色記号はコピックと同じで馴染みやすい感じがしました。
色の濃淡もいい感じのバランスで揃っており、グラデーションもきれいにできます。
おすすめスキンカラー 8色
スキンカラーとして使えそうな色も選んでみました。
個人的にはE01が薄すぎず、濃すぎずのちょうど良い色味で使いやすいかなと思います。
色白から小麦色の肌まで幅広く塗ることができそう!
「72色80本」の意味とは…?
こちらのセットは「72色80本」という表記で販売されていますが、
どういうことかというと、よく使うと思われる色がもう1本入っているんです!
残念ながら現在匠彩マーカーの単品販売は行われていませんが、
そのかわり、消費が激しいと思われる色をもう1本追加で入れてくれています。
何かと便利な0番は全部で3本入っているので、
ぼかしやにじみなどの表現を多くする方も消費を気にしすぎることなく使えます。
匠彩マーカーは2種類のセットがあるよ!
36色40本セット
36色40本セットは、わりと鮮やかな色味のセットです。
原色カラーを使うのが得意な方やパキっとした塗りが好きな方に向いていると思います。
40本セットの、+1本の色はこちらの4色。0番は2本入っています。
72色80本セット
72色80本セットは、36色セットにさらに薄い色を足した色内容になっています。
薄い色があると色を混色するときや陰影のアタリを付けるときに便利なので、
個人的にはこちらのセットの方がおすすめです。
実際にイラストを塗ってみた
匠彩マーカーを使って、実際にイラストを塗ってみました。
率直に言って色味といい塗り心地といい、コピックみたいで使いやすい!
薄い色や中間色をよく使う私にとって、匠彩マーカーはどの色も使いやすいものばかりでした。
色の混ざり具合いも綺麗で、グラデーションや混色もできます。
個人的には、薄い色を塗ってから濃い色をのせると綺麗に色が混ざる気がしました。
ブラシの硬さにちょっと偏りがあるとはいえ、そこまで目くじら立てるようなデメリットではないかと思います。
匠彩 イラストマーカーのメリット・デメリット
メリット
- コピックの色味に近く使いやすい色ばかりで初心者さんにもプロの方にもおすすめ!
- ブラシニブに適度にコシがあり塗りやすい。
- 色の濃淡のバランスがよく配色しやすい。
- 色記号がコピックと同じなので何気に馴染みやすい。
- マーカーの使い方に関しての説明がとても丁寧。
- 安心の保証つきで購入後のアフターケアもしっかりしている。
デメリット
- ブラシニブの硬さに少しまちまち感がある。
- インクの補充がない。
- 単品購入できない。
個人的に感じた、匠彩マーカーのメリット・デメリットをまとめてみました。
でも今のところ特にデメリットは感じないかな(笑)。
ただ、他の絵描きさんのレビュー等を見てみると
「購入してから数ヶ月でインクがカスカスになってしまった」という方もいらっしゃったようです。
私は運良くそういったトラブルはありませんでしたが、いかんせん室温が30度近い時があるので
画材の保管は特に気をつけなくちゃと毎回思います。
(でもすぐ忘れてしまうことも多々ある…w)
付属の説明書にも書かれていましたが、
コピックを始めとするアルコールマーカーは縦置きするとインクが片方に偏ってしまうので、
保管する際は、揮発防止のために涼しい場所で横向きに置くのがおすすめです。
【2025年追加デメリット】 「黄色の色移り」と「退色」にご注意…。
冒頭でも言いましたが、このマーカーを購入したのは2023年12月。
それから約2年ほど経過して、当時作った匠彩マーカーの色見本やイラストを見返してみたら…
なに、…これ…!?(; ゚Д゚)
直射日光に当てていたわけでもないのにひどい退色。
誤解のないように言っておきますが、
私の写真の撮り方が悪いわけでも変な加工をしたわけでもなく、本当にこんな状態になっていたんです。


画像をクリックすると拡大します。
比べてみるとわかりやすいかと思います。
人物を塗ったのは確かに肌色のはずだったのに、なぜかピンクがかってる…。
服の色もやわらかい黄色っぽくて可愛い色だったのに、すごいくすんでる…。
加えて黄色のマーカーで塗ったところが、前後のページに色移りしていました。
赤く囲んでいるところが色移りしてしまった箇所です。
見つけた時はいろんな意味でショックを受けてしまい、思考が停止してしまいました…。
原因を探ってみた結果
なんでこんな現象が起こったのか謎すぎて、いろいろと調べてみたのですが、
通販サイトのレビューを見てみたところ、私と同じような経験をしたと記している方が何人かいらっしゃいました。
それでも黄色の色移りが激しい理由がわからず、なんで?なんで?と思ってさらに調べてみたところ、
黄色の顔料インクは、ものによっては時間が経っても色が定着しきれず紙に残ってしまう性質があるそうです。
特に安価なマーカーでは顔料が不安定なことがあり、色移りにつながる可能性があるとのこと。
また、染料インクは光に弱く退色しやすいという特徴があります。
匠彩マーカーがどちらのインクを使用しているかは調べても出てこなかったのですが、
人物に塗った肌色がピンクがかったのは、黄色い成分が抜けてしまったせいかな…?
それから、スケッチブックにイラストを描いた場合、ページ同士が擦れることで色が移ってしまうこともあるそうです。
私の場合は見返したのが最近だったので、いつ退色や色移りしてたのかは不明ですが、
インクの定着が不安定だったのと、ページが擦れたことが重なって起きてしまったのだと結論づけました。
とりあえず謎の大半が解けてよかったです。
購入するかはその人に委ねます
この記事を書いていた2023年当時は、このマーカーに対してそこまで大きなデメリットを感じていませんでしたが、
時間が経過してからこんなことになるとは…全くの予想外でした。
マーカー自体は今でも普通に塗ることができるし、塗った直後もすぐ色が褪せたりすることはないんですが、
時間が経った後のことを考えると、このマーカーでイラストを塗るのは躊躇してしまいます…。
もちろん私の保管方法にも問題があったかもしれませんし、
購入してから2年ほど経っているので経年劣化というのも考えられます。
でも正直ここまでのレベルとは思わなかった…。
値段を考えたらそれ相応の結果だと言われればそれまでですが、それにしたって退色するのが早すぎる気がします。
他のマーカーで塗ったイラストは、5年くらい経ってもそんなに退色していないのでなおさらです。
この記事を読んで逆に気になった!という方は、購入する際も使用する際もすべて自己責任でお願いします。
まとめ(2025年修正)
以上が、匠彩マーカーのご紹介でした。
購入した当初は私好みかつコピックと似たような色が多くておすすめできるなと思っていたのですが、
時間経過とともにその思いは覆りました。
私の場合は興味本位で購入したので「まあ一種の勉強だ」と思って割り切ることができましたが、
正直プレゼントとして贈るのはやめたほうがいいと思います。
贈った方も贈られた方も複雑な気持ちになってしまうと思うので…。
「安物買いの銭失い」とまでは言いませんが、
人におすすめしたいと思うようなマーカーではないというのが本音です。
先ほども言いましたが、もしこのマーカーを購入する場合はすべて自己責任でお願いします。
私と同じようなショックを受ける方がひとりでも減ってくれると幸いです。
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


















