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こんにちは、Noraです(^^)/
今日は、私の大好きな絵本作家・酒井駒子さんのおすすめの絵本を3冊ご紹介します。
今回のおすすめ絵本のラインナップはこちら!
- ビロードのうさぎ
- こりゃ まてまて
- 赤い蠟燭と人魚
どの絵本も、酒井さんの絵の魅力が、存分に楽しめるものとなっています。
ぼくも”ほんもの”になれるかな…?
「ビロードのうさぎ」
「ビロードのうさぎ」
作:マージェリィ・W・ビアンコ
絵・抄訳:酒井駒子
出版社:ブロンズ新社
ビアンコの名作を、酒井さんが挿絵と抄訳 (原文の一部を抜き出して、翻訳すること) した絵本です。
元からおもちゃ部屋にいたおもちゃたちにバカにされても、
野うさぎたちに「君はうさぎじゃない」と言われても、
坊やにとって、ビロードのうさぎは、”ほんもののうさぎ”なのでした。
坊やが病気になった時の、うさぎの健気な姿には胸を打たれます。
坊やに愛され、”ほんもの”になれたと喜んでいたのに、
大人たちの勝手な判断で、残酷な別れを強いられた場面では、思わず涙が出てしまいました。
物語は淡々と語られますが、それがかえって心に刺さります。
この絵本には、大人になってから出合ったので、読んだ後は
「もっとおもちゃを大切にすればよかったな…」と軽い罪悪感が走りました。
これからは、「物を大事にする」ということにも、気を配りたいと思います…m(__)m
あっちにこっちに、おおいそがし!
「こりゃ まてまて」
「こりゃ まてまて」
文:中脇初枝
絵:酒井駒子
出版社:福音館書店
福音館書店から出版されている、「0、1、2えほん」という幼児向けのシリーズ。
小さい子あるあるな場面を描いた絵本です。
酒井さんが描かれる子どもの姿は、まさに「小さい子って、こんな感じだよね」と、共感できることが多いと思います。
この絵本の、ぷっくりほっぺの小さい子 (男の子か女の子かちょっと悩んだので、あえて小さい子と表現します) がとっても可愛いんです!
「まてまて」と追いかけるけど、「ああ、やっぱりこうなっちゃうよね~!」と、愛おしい気持ちになりますし、
最後のページは、ほのぼのする場面ですてき。
小さい子って、無表情でも何もしていなくても、どうしてあんなに可愛いんだろう…。
人の業は深い。「赤い蝋燭と人魚」
「赤い蠟燭と人魚」
文:小川未明
絵:酒井駒子
出版社:偕成社
大正時代の童話作家・小川未明のお話に、酒井さんの重厚感溢れる絵が挿入された絵本です。
大正時代に書かれたお話が、現代でも読み継がれているって、本当にすごいですよね。
ちなみに、酒井さんは中学生の頃、このお話が大好きで、挿絵をつけたいと思い立ち、実際にページ割を考えていたそうです。
読み進むにつれ、冒頭の
「人間は、この世界の中で一番やさしいものだと聞いている」
という文が、なんとも皮肉に感じられます。
明るいお話ではありませんが、「おかげさま」や「欲に駆られること」についてなど、いろいろ考えさせられるお話です。
個人的に、酒井さんは、黒を愛らしく表現する絵描きさんだと思っているのですが、
このお話では、黒の持つ暗いイメージの部分を見事に活かして、描かれていると思います。
まとめ
以上が、私がおすすめする酒井駒子さんの絵本のご紹介でした。
どの絵本も酒井さんの絵の魅力がたっぷり詰まっているので、気になった方はぜひ手に取ってみてください!
また、下記の記事でも酒井さんのおすすめ絵本をご紹介していますので、合わせてご覧いただけると嬉しいです。
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。