こんにちは、Noraです(^^)/
今日は、「Sanjokiのアルコールマーカー」のご紹介をしたいと思います。
私の好きな絵描きさんがこのマーカーを使っていたのですが、
アルコールマーカーに沼ってしまった私が、
「Sanjokiを試してみたい!」と思うのにそう時間はかかりませんでした(笑)。
実際にAmazonで購入して色見本を作ったりイラストを塗ってみたのですが、あることに気がつきました…。
「これ…Arrtx のマーカーと同じ色味じゃないか!?」
メーカーさんから怒られそうですが、Sanjokiマーカーを使ってみて率直に感じた感想です。
結論を言うと全く同じというわけではなく、同じ色番号でも微妙に色の濃淡に差があったり、
Arrtx に比べてSanjokiはより鮮やかさが際立っていたり、
逆にArrtx はパステル系の淡い色が充実していたりという違いがありました。
そのへんのことも含めて、Sanjokiマーカーをご紹介していきたいと思います。
Sanjokiマーカー セット内容のご紹介
まずは、Sanjokiマーカー・120色セットを例に簡単なご紹介をしていきます。
私がAmazonで購入した時のお値段は、80色セットが3999円・120色セットが5099円でした。
(※時期によって価格に少し変動があります)
マーカーの特徴や商品説明が記載された、可愛らしいデザインの箱に入っていました。
片面は日本語、反対の面は英語で表記されています。
細ペンと太ペンと書いてありますが、筆(ブラシ)&太字(ブロード)のツインタイプです。
バックル付きの便利な収納バッグ
持ち手付きのグレーのバッグ。
布はちょっと薄めな印象ですが、乱暴に扱わない限り破れたりすることはないと思います。
バッグの横部分がマジックテープで組み立てられているので、きれいに折りたたむこともできます。
肩にかけて運ぶ用のショルダーが付属されているので、お好みで持ち方を変えられます。
便利なスタンドに変形するよ!
バッグの後ろ面と蓋の部分の裏にもマジックテープがついており、
こんなふうに蓋部分を三角になるように折り曲げて、後ろ面のテープと合わせると…
スタンドに早変わり!
斜めにすることでペンが取りやすくなって便利 \(^o^)/
ビニールコーティングされたマーカー達
中身は3つの仕切りに分かれて入っており、仕切りごとビニールコーティングされていました。
アルコールマーカーセットにありがちですが、入っている色の順番がバラバラだったので
ビニールを剥がした後に自分で番号順に並べ替えました。
地味にめんどくさい作業…(笑)。
仕切りのおかげでペンを1本ずつ収納できるようになっています。
バラバラにならないタイプのセット、個人的に大好きです!
マーカーの見た目
マーカーのボディは白色で、しっかりした太めの円柱型。
以前ご紹介したOhuhuの筆タイプに似ていますが、Sanjokiは真ん中にいくにつれて少しぷっくり感があります。
私は女性にしては手が大きめな方なので、ある程度太さがあるペンの方が手が疲れにくくて助かります。
ニブ 筆(ブラシ)&太字(ブロード)
先ほども少し触れましたが、ニブはブラシ(筆)とブロード(太字)のツインタイプ。
筆タイプのマーカーセットは、大抵この組み合わせが多いですね。
筆先が少し毛羽立っているように見えるものもありましたが、
変にバサッと広がることはないので安心して塗ることができます。
描き心地
発色がよくなめらかな描き心地です。
インクが擦れることなく綺麗に塗ることができます。
また毒性のない、耐水性・耐光性のインクなので、小さなお子様でも安心して使うことができます。
ちょっと気になった点としては、塗った直後と乾いた後の色に差が出てきてしまうこと。
あらかじめ色見本を作っておいた方が安心です。
付属品 5点
Sanjokiマーカーの付属品は以下の5点です(120色セットの場合)。
- 色見本表
- クリアタイプの下敷き
- A5サイズの用紙 20枚
- シール
- 80色・120色セットそれぞれの色見本付きカタログ
紙を付けてくれるのはありがたい!
ツルツルしていてインクの馴染みが良さそうな紙質でした。
ちなみに120色セットに入っていた紙のサイズはA5、
80色セットのは縦150×横170mmの少し長めの正方形くらいの大きさです。
シールの使い道がわからなかったのですが、たぶん色見本的な感じでマーカー本体に貼って使うのかな?
カタログの日本語がちょっとおかしいところはありましたが、
意味を理解できないほどめちゃくちゃな文章ではないので大丈夫です(笑)。
80色セット・120色セットの色見本
次に各セットの色見本をご紹介していきます。
色見本は、お使いのデバイスによって写真と実物の色味が多少異なります。
また、使用する用紙によっても色味が異なる場合がございます。
ご了承ください m(__)m
共通で入っている69色
まず上記の69色は、80色・120色セットどちらにも入っている色です。
これだけを見ても、全体的に鮮やかな色味のマーカーであることがわかります。
80色セット
80色セットの色見本がこちら。
共通の色に、少し薄めの11色が加わりました。個人的に可愛い色味で好き。

120色セット
120色セットの色見本がこちら。
暖色を中心とした濃いめの色の他、蛍光色やグレー系もさらに加わりました。
【気になった点】 Arrtx と比較してみた結果
今回のレビューの闇部分(?)…冒頭でも触れた「Arrtx と同じ色味じゃないか!?」という点。
購入した直後にインクがちゃんと出るか等のチェックを兼ねて、
簡単な色見本を作っていたときにふと感じました。
もちろん全部が全部同じというわけではなく、
正確には
「Arrtx の80色セットと90色セットを合わせた170色のうち、Sanjokiと同じ番号の色味が一緒ではないか…?」
ということ。
知りたいような、知りたくないような複雑な気持ちを抱えて
2つのメーカーの同じ色番号を比較してみました。


パッと見た感じでは同じかもと思いますが、よく見ると微妙に色の濃淡に差があるのがわかります。
暖色は似ているものが多いけど、寒色やグレー系はわりと違いがわかりやすいかも。
簡単に言えば、Sanjokiは濃いめ、Arrtx は薄めの色の割合が多いかなという印象です。
正直言うと
「Arrtx と同じならこのマーカーを買わなくてもよかったじゃないか!」
と、がっかりしてしまうかもと思っていましたが、
全部同じというわけではなかったので少し安心しました(笑)。
Sanjokiマーカーのメリット・デメリット
個人的に感じた、Sanjokiマーカーのメリット・デメリットをまとめてみました。
メリット
- 太めのマーカーなので手が疲れにくい。
- 発色が良く、耐水性・耐光性に優れている。
- 濃いめの色が多いので、原色が好きな人・アニメ塗りが得意な人におすすめ。
- 鮮やかな色を使ったイラストの練習に使える。
- 毒性のないインクなので、小さなお子様でも安心して使える。
- 収納バッグを斜めにできるので、色番号が一目でわかり取りやすい。
デメリット
- 色味が似たりよったりの場合がある。
- 紙に塗った直後と乾いた後で、色味が変わってしまうものもある。
- Arrtx の濃い色と被っている…?
- スピンしながら蓋を開けるので蓋が汚れやすい。
- キャップを外したときに色が飛び散ることがある。
何度か触れているArrtx の濃い色と被っているかも?という点はひとまず置いておいて、
わりかし安価でたくさんの色が一気に手に入るし、無毒かつ高品質なマーカーなので
鮮やかな色使いが得意な方におすすめです。
スキンカラーとして使える色も何色か入っているので、人物を塗るのに困ることはないですし、
個人的に頬の色として使えるピンクがかった色が可愛いと思いました。
あと、アルコールマーカーにありがちですが、紙に塗った直後と乾いた後の誤差を防ぐために、
本番のイラストを塗る前に色見本や試し塗りをしておくと安心です。
私の場合、どちらかといえばパステル系の薄い色を好んで使うことが多く
濃い色を使うことに未だに躊躇してしまうのですが、
いつか鮮やかな色を使ったイラストも描けるようになりたいと密かに思っているので、
Sanjokiマーカーを使って少しずつ練習をしていこうかと思います!
【追記デメリット】「色移り」してしまう色がある…。
このマーカーを購入してから2年ほど経過した時、あらたなデメリットが浮かんできました。
それが「黄色系の色素が、色移りしてしまう」ということ。
ページの前後に黄色が色移りしてしまっています…。
匠彩マーカーの記事でもお話しましたが、
黄色の顔料インクは、時間が経っても色素が定着しきれず紙に残ってしまう性質があります。
もちろんモノにもよるので、一概にすべてのマーカーが色移りするというわけではなく、
特に安価なマーカーは顔料そのものが不安定なことがあり、色移りにつながる可能性が高くなってしまうそうです。
あと、紙との相性によっても色移りの激しさが変わってくるのではないかと思います。
私が使用した中で色移りがひどかったのは、らくがき帳などの薄めの紙に色を塗ったものでした。
赤く囲んでいるところが色移りしてしまった箇所です。
特に黄色・オレンジ・黄緑・茶など、黄色の色素が入っている色が、
色見本を塗ったページの前ページにくっきり表れています。
マルマンのクロッキー帳に塗ったものも色移りしていたので、値段等は関係なく
Sanjyokiのマーカーは薄い紙との相性が悪いのかもしれません。
スケッチブックなど、比較的厚みがある紙に塗ったものはそこまで色移りはしていませんでしたが、
これから時間が経った後がちょっと心配です…。
なので、もしこのマーカーでイラストを塗りたいという方は、
- ある程度厚みのある紙に描く
(マルマンのスケッチブックくらいなら、そんなにひどいことになりません)。 - 1枚ずつ剥がして使えるブロック綴じタイプの紙に描く
という方が安心かもしれません。
あと色を塗った作品の上に、他の作品の紙は乗せないほうが賢明です。
スケッチブックなどを何冊か重ねて置いておくという方もいらっしゃると思いますが、
上から圧力がかかった場合でも色移りしてしまうことがあるようなので、その点も気をつけた方がいいかもしれません。
トレーシングペーパーなどで塗った面を保護してから保管するのがいいかなと思います。
まとめ(2025年修正)
以上が、Sanjokiのマーカーのご紹介でした。
購入してから2年ほどの月日が経ちましたが、
Sanjyokiマーカーを購入したことを後悔したかと言われるとそうでもありません。
もともと試してみたいという興味があって自分の意志で購入したわけですし、
強がりでも何でもなく、ただ素直にこういうこともあるんだなと思えたというか
安く手に入るということは、それなりの質であるということをあらためて学べました。
これ以降アルコールマーカーを集めるのにもいったん区切りをつけたので、
結果的にもお財布的にも良かったと思います(笑)。
このマーカーが気になった方や私と同じく濃い色を使う練習をしたい方は、
自分自身とよく相談してから購入してみてください。
参考になれば幸いです。
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



























